![]() | デッドエンドの思い出 (文春文庫) (2006/07) よしもと ばなな 商品詳細を見る |
「大人にならなければ、きっと、ああいう意味のない時間・・・・・・こたつで親しい誰かと向き合って、少し退屈な気持ちになりながらもどちらも自分の意見に固執してとげとげすることはなく、たまに相手の言うことに感心しながらえんえんとしゃべったり黙ったりしていられるということが、セックスしたり大喧嘩して熱く仲直りしたりすることよりもずっと貴重だということに、あんなふうに間をおいて、衝撃的に気づくことは決してなかっただろう。」(『幽霊の家』より抜粋引用)
また、よしもとばななの本を借りて読み始めているのですが、
とりあえず、この短編集の一番最初の話を読み終えました。
タイトルから察するに、ホラーか!と思わせるんだけど、
ほのぼのとした幽霊老夫婦の登場する恋愛短編集でした。
二人がいい関係でいるために、
大切なものってたくさんあると思うんだけど、
相手を気遣ったりすること以上に、
ただ、そこにいることの大切さ、みたいなものがあるんだって思いました。
それは、夫婦や恋人の関係じゃなく、
家族的な関係になるのかもしれないけどね。
「どちらも自分の意見に固執してとげとげすることなく」話をする、
そういった気持ちや状態であれば、
いい関係なんだなって思います。
この本は、4つからなる短編集で、
よしもとばなな曰く、
「どうして自分は今、自分のいちばん苦手でつらいことを書いているのだろう?」 と
評している本です。
彼女のつらさの内容は詳しくわからないんだけど、
別な意味で、つらさを感じることはありますね。
ほぼ日で糸井さんが、
「アルコールに弱い人は、アルコール分解酵素が足りないのである。酒をのんでできたアセトアルデヒド(有害物質)を、無毒な酢酸と水に変えることができないのである。これと同じように、エロティック物件に弱い人というのもいて、それは、エロティック分解酵素(E酵素)が不足しているのである。」
と、少しおちゃらけで書いてたけど、
E酵素が足りない僕は、
よしもとばななの小説に登場する、「H」とか「セックス」とか、
そういった言葉が、ちょっと露骨すぎてきついなぁ、思うんだよね。
それがなければ、すごくいい小説で、
何度か読み返そうと思うんだけど、
人それぞれなのかな(笑)
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